古民家
古民家の明確な定義はありませんが、一般的なイメージとしては「茅葺きの屋根」「大きな梁に丸太の桁」「太い大黒柱」「石の上に建っている日本家屋」「田の字の和室に広い縁側」「三和土の通り土間」「五右衛門風呂やおくどさん」「囲炉裏にすすで真っ黒になったすのこ天井」などのイメージがあるかと思います。
登録有形文化財の制度では、築50年を経過した歴史的建造物が要件ですので、「築年数の基準」においては50年以上の経過が古民家と呼ばれることが多いようです。
古民家と呼ばれる建物に共通する特徴として、継手や仕口の接合部に金物は使用せず、木組みによる軸組構法で建てられた建造物の住宅として歴史と文化があります。
そのような歴史を振り返ると、昭和25年の建築基準法の制定時には既に現存していた伝木造軸組構法が、一般的な古民家のイメージに近いと思います。
上記のような古民家には、農家住宅・町家住宅・庄屋屋敷・武家屋敷などの民家があり、歴史や文化など貴重な価値を感じる建造物です。