毎日使うキッチンを、長く・きれいに・お手入れしやすく
家事の快適性と、衛生面の向上に
キッチンのワークトップ (天板) の素材が複数あるため、どれが自分に合っているのか迷われる方もいらっしゃいます。
また、ワークトップ はキッチンの顔となる部分でもあるので、清潔さを保ったり日々のお掃除など、衛生面の維持も気になるかと思います。
今回の記事では使いやすさや日々のお掃除など、ワークトップの素材と特徴について解説をしたいと思います。
使いやすさとお手入れに必要な5つの機能性を基準に解説して参りますので、キッチンのリフォームやリノベーションの時などの選択にご参照ください。
キッチンのワークトップ(天板)にはどんな種類があるの?
素材と特徴、メリット・デメリットなど
ワークトップ (天板) の種類には「ステンレス」「人造大理石」「セラミック」などの種類があり、
対汚性・耐熱性・対傷性・コストなどが素材により異なります。
代表的な素材として「ステンレス」と「人造大理石」の2種類が主流となっていますが、
その他、「メラミン 」「セラミック」「クォーツストーン」「天然石(大理石や御影石)」などがあります。
まずは主流の2種類にフォーカスして、それぞれを詳しく解説していきたいと思います。
機能性をはじめ、使いやすさやお手入れの側面から素材の特徴、メリット・デメリットのご参照にお役立てください。
■ステンレス
水や熱に強く、耐久性も優れている身近な素材のワークトップ
キッチンの天板で長く普及されている素材のステンレスです。
耐熱性・耐水性・耐久性など、キッチンに必要な要素として優れている点が挙げられます。
また、頑丈な金属なので衝撃にも強く、割れる心配がない点も特徴のひとつです。
材質の表情として、微細なライン模様の入った「ヘアライン仕上」、凹凸の柄をほどこした「エンボス加工」、ランダムな波状の細かい模様の入った「バイブレーション仕上」などがあります。
錆びにくい金属として知られていますが、その理由はステンレスの表面に皮膜が覆われているため、大気中であれば皮膜が再生するため錆びにくい造りとなっています。(皮膜は一般的に不動態皮膜と呼ばれていますが、こちらのページでは皮膜の詳細については割愛させていただきます)
□メリット
衝撃に強い (耐久性)
優れた強度で衝撃に強く、重い物を落としてしまっても割れたり欠けたりする心配がありません。
焦げ付きにくい (耐熱性)
天板に熱い鍋やフライパンなどを置いしまっても、焦げ付きにくい素材です(一般的な耐熱温度は700℃~800℃と言われています)
錆びにくい (耐水性)
錆びを防ぐ表面に覆われている皮膜は、キズがついても自然に再生する性質があるため錆びにくい特徴の素材です。
衛生面 (メンテナンス性)
汚れが浸み込みにくい素材で、調味料や食材・油がこぼれても汚れを落としやすい(まずは中性洗剤でお掃除し、落ちない場合はクレンザーなどでお手入れを)
価格 (コスト面)
広く流通しているため他の素材と比較してお求めやすく、コストパフォーマンスが良い。
■デメリット
キズが付きやすい素材
丁寧に扱っていても表面に小さなキズが入ることもあります(キズが気になる方は、凹凸加工が施されたされた天板がオススメです)
水垢が目立ちやすい
天板に付いた水滴など水道水に含まれているミネラル・カルシウムなどが原因で、水垢ができてしまう事もあります
錆びが発生することも
天板の上に鍋の底に付いている錆びやスチール缶など濡れた他の金属を置くと、錆が移ることもあります(軽いもらい錆びはクレンザーなどで日々の清掃が必要)
光沢が失われる
年月が経過するとともに、光沢が失われていきます。